EOS kiss X2 予約

2003年秋、EOSkissDigitalを身近で持っている方がいて非常に気になる存在でしたが この辺りからデジタル天体写真ブームになったようです。
銀塩では考えられない美しい惑星写真をWEBカメラで撮影することがブームになったのも同時期でしょうか。
その内、新機種が発売されるとのことでWEB情報を収集しまくりました。
新機種は、EOS kiss Digital N で発売前に予約しました。
2005年3月17日の発売日に春の嵐が吹きすさぶ中、駅からちょっと遠い店まで取りに行き 紙袋が破れて中の箱が出る寸前、ギリギリ家にたどり着いたことを忘れもしません。
2007年秋、ライブビュー搭載の40Dボディーを旅行前に買おうと思ったのですが、 直前にちょっとしたことで買いそびれて、それなら春まで待とうホトトギスで首を長くして 次期kissの発表を待ちました。

そして2008年春、予想通りの1代につき1年半というインターバルで 4代目のkiss、X2が発表されました。 年末の事前WEB情報通り1月24日でした。
海外では動画機能もつくのではないかと希望的噂がされていましたが搭載されず、 40Dと同様のライブビュー機能がコントラストAFもできるようになっていました。
発表後すぐにキヤノンのショップにて最も気になるライブビュー時のシャッター動作を確認。
40Dと同様に露出開始時はメカニカルシャッターが動かずシャッターショックがありません。
この時に購入の決心がつきました。
画素数は40Dより多い1220万画素となりノイズが懸念されますがどうでしょうか。

発売は、3月21日で1ヶ月位して価格がこなれてきてから購入しようと思いましたが
ヨドバシカメラのデジタル一眼ポイント+5%に我慢が出来なくなり、
28日の会社帰りに品切れのX2を予約しました。
夜に緊急入荷予定とのことでしたが帰宅、29日朝に受け取り可能の電話がありました。


ダークノイズ 2008/03/31

31日夜にX2を受け取りました。(値切ってないのにポイントをおまけで+αつけてくれました。)
明日が4月というのに帰りは北風ピープー吹いていて結構寒かったです。
私がデジ一を買う日は風が強いのか?

同じ場所にDN、DX、X2をおいて温度順応しダークを撮影してみました。
(勿論、あくまで私のテストできる個体のデータです。)

条件は、ISO1600、露出時間10分、 L画像です。(室温は17〜18℃)
DNとDXは以前ダークを撮ったことがあるのですがDNの方がダークノイズは少なかったです。
しかし右下にリング状のノイズが現れます。今回も同様でした。

(左から、DN、DX、X2)


レベルを同様に上げました。


左上部の等倍ピクセルを切り取った場合は、ノイズ少 DN<DX<X2 ノイズ多 でした。


14分ほどおいて2枚目を撮影すると、どの機種も1枚目よりノイズが増えています。


ファイルサイズは、
DN 4022KB→4303KB  6.99%増
DX 6199KB→7154KB 15.41%増
X2 8880KB→9688KB  9.10%増

1分おいての3枚目は、X2の新機能、高感度撮影時のノイズ低減を使いました。


ファイルサイズは、
DN 4022KB→4303KB 6.99%増→4812KB 11.83%増
DX 6199KB→7154KB 15.41%増→8406KB 17.47%増
X2 8880KB→9688KB 9.10%増→8688KB 10.32%減 →減っています

41分、放置して4枚目を撮影。 ノイズ低減OFF


17分、放置して5枚目を撮影。 ノイズ低減ON


DN:800万、DX:1010万、X2:1220万と新しくなるほど画素数は増えていますが、
等倍ピクセルで見たところノイズは多くなっています。


高感度撮影ノイズ低減

カスタマイズで高感度撮影時ノイズ低減ONにすると白点には効果がありませんが、 赤色や青色のノイズは低減します。
上位機種ではRAW撮影時もON状態で記録されてしまい後から戻せないとのことで X2の場合もおそらく同じでしょう。
カメラに添付のDigital Photo Professionalで高感度撮影時ノイズ低減機能を 後から作用させたり戻したりできるので、OFFでの撮影がいいと思います。
画像処理が面倒な時はONでいいかもしれません。


オーバーとアンダー 2008/04/01

DXは、露出がアンダー目の傾向があるらしいのですが、それは露出自体を少なめにしているのか 露出は同じで画像への出力時にアンダー目にしているのかわかりません。
そこで、自動露出の値を調べてみました。(L画像)
DXとX2で露出が同じならば、後処理でアンダー目にしていることになります。
その場合は単純にノイズ比較するのは間違っていることになります。
同じ被写体で、、、
DN: 1/60秒 F5.6
DX: 1/60秒 F5.6
X2: 1/60秒 F5.6
と、測光に関しては同じでしたが、仕上がりはDXがもっとも暗かったです。


同じ露出でもDXは後処理がアンダー目ということがわかります。
それでDXはノイズもやや少なく見えていたのでしょうか。


RAW画像の比較

天体写真では、RAWで撮影するので再度RAWでのデータを取ってみました。(室温19℃)
(最初からRAW+Lで撮ればいいのに・・・)
RAW画像をDPPにてjpg保存。初めからjpg撮影よりかなりシャープです。
(左から、DN、DX、X2)

ノイズ少 DN<DX≒X2 ノイズ多 というところでしょうか。
X2は画素数が増えても当倍ピクセルでのノイズはDX並に収まっているということがわかります。
1画面の画素は多いのでノイズがその分小さくなって目立たない可能性もあります。


4台の比較 2008/04/03

今度は、DN、30D、DX、X2をおいて温度順応しダークを撮影してみました。
条件は、同じくISO1600、露出時間10分、 L画像です。(室温は20℃)
(上段左から、DN、30D、下段左から、DX、X2)




レベル調整を同様に行います。



30Dは、20DやDNのようなリング状ノイズが出て結構ムラもあります。

左上部の等倍ピクセルです。
(上段左から、DN、30D、下段左から、DX、X2)




RAW画像の左上部、等倍ピクセルです。
(上段左から、DN、30D、下段左から、DX、X2)



DN以外は輝点ノイズも色ノイズも似たようなものでしょうか。
DNは優秀ですね。


高感度ノイズ低減ONの場合のL画像とRAW画像 (X2のみ)

大変興味深い結果が出ました。左:OFF、右:ON

L画像。高感度ノイズ低減ONでは上記同様、赤色と青色の彩度が低くなっています。


RAW画像。ONでは赤色と青色がぼやけて更に余分なところまで何やらノイズがあります。

天体撮影は、RAWで高感度ノイズ低減OFFで決まりです。
長秒時露光ノイズ低減もOFFで画像処理でダークを引くのがはやり良さそうです。


 月の撮影 

SE200N(D=200mm fl=1000mm)とテレコンで月を撮影しました。
中心部の拡大です。(2008.4.14.)
通常撮影ではかなりブレます。
これまでのミラーアップ撮影よりもライブビュー撮影が、ややブレが少ないです。

ライブビュー撮影が一眼レフで可能になり、
コンパクトデジタルカメラ並みの適応性になりました。


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