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新しい屈折望遠鏡の導入です 更新日:2009年11月29日

最初に買った望遠鏡は、8cmシングルレンズキット屈折望遠鏡でした。
しばらくブランクがあって高橋製作所の65mm屈折赤道儀に決めたのですが
当時、いろいろあってアストロ6cm屈折赤道儀にしました。
光学系は満足のいくアクロマートでしたが赤道儀は初心者にとっても
使いにくいもので精度も???で追尾撮影などはほとんど無理でした。
極軸望遠鏡内蔵の時代ではなく星のズレによる極軸セットを体得しましたが
それでも作り付け自体が甘くて無理でした。
その後は、反射短焦点を自作したり、レンズを買って塩ビパイプでガイド鏡を
自作したりと試行錯誤、数年前にマクストフ90mm+三脚も買いました。
そして極最近ED屈折をかなり検討し、SE200Nのガイド鏡としても検討し、BORGシリーズに、、、
マルチユースという目的で、ミニボーグ45EDII(miniBORG)に決めました。
あとはどういう組み合わせにするか、なかなか難解でした。
最終的に、望遠セットのB品があり水星の日面通過(2006/11/09)も間近に迫り決定しました。
到着は、2006年11月7日でした。


望遠セットのパーツに関してはメーカーサイトに詳しく載っていますので割愛します。

望遠セットB品の各パーツの中で1.4倍テレコンバーターDGがB品のようです。
どこがどうなのか? おそらくこの57mmオスネジの内側のスレでしょうか。
実用上全く問題ないですね。


主として使うカメラは、EOSkissDNですが、
カメラマウントは旧ペンタックスM42のスクリューマウントにしました。
旧い銀塩ペンタックスが使えて手持ちのマウントアダプター(M42→EOS)でEOSも使えますし
当然のことながらM42ヘリコイドも使えます。
通常の使い方は、カメラマウントホルダーM【7000】+
カメラマウントマウント:ペンタックスS用【5001】+マウントアダプター(M42→EOS)
となります。


また、手持ちのM42P1→M36.4/M42P1AD【7525】で
M42を36.4mmネジに変換すると、これも手持ちの36.4mm→31.7mmスリーブが使えますので、
簡単に眼視用となります。


手持ちのパーツを如何に有効利用できるかもだいぶ考えました。
暗い中で組み立てを慌てるとわけがわからなくなることもありますが。


到着日は晴れで早速EOSキスデジNを写真三脚に取り付けて撮影です。



325mm 1.4×コンバーターですから、455mmです。

水星日面通過である9日の本番に備えて11月8日も月を試験撮影。
11月9日の水星日面通過は、テレプラス2×を使おうか使うまいか
日の出から第三接触までに本番での試験撮影です。
結局、像の大きな方の455mm×2=910mmを採用しました。
太陽のページをご覧下さいませ。
そして、9日に東端にあった黒点を12日の日曜日に同条件で撮影
拡大撮影でもないのに部分拡大で結構綺麗に黒点が撮影できました。


2006.11.23.記

昼間は晴れ、帰宅時は曇り、駅を出ると雲はあるものの上弦の月が。
早足で帰り、ミニボーグと写真三脚というお気楽設営です。
上弦の月を撮影しましたが、ピント位置をずらしながらの撮影余裕はなくて
ピンボケばかりでした。画像処理でごまかしました。
1.4×コンバーターにテレプラス2×で910mmです。


2006.11.28.記


手軽に設営できて望遠レンズ感覚で撮影できますので
上の写真を撮影以降、晴れた日には月を写していきました。
3日も連続で撮影できたと思ったら、ナント、9日間晴れて9夜連続撮影が出来ました。
(連続写真は、月のページを参照ください。)

その後、3日雨天曇天が続き連続撮影はストップです。
12月10日は太陽撮影の後、これまで撮影した光学系で地上物体にて試験撮影しました。
1.4×テレコンはボーグ純正品、テレプラスはケンコーの初代のものだと思います。
当時のものはマルチコーティングなどありません。

   
(左)45EDII直焦点 (中)45EDII+1.4×テレコン (右)45EDII+1.4×テレコン+テレプラス2×

トランス銘板を拡大しました。(拡大率は左から、300、200、100%)
   
(左)45EDII直焦点 (中)45EDII+1.4×テレコン (右)45EDII+1.4×テレコン+テレプラス2×

小さな対象物は、大昔の光学系とはいえ拡大率の大きい方が有利です。
昔、ペンタックスのスーパータクマー50mmに本テレプラスを使った時は、
周辺が乱れて使い物にならなかった覚えがあるのですが、捨てずに置いてあって良かったです。



(型番がわかるようにリングは回転してます。)

2006.12.12.記



これまでのベストショット2006.12.11.朝


12月10日夜は夜中に数度起きても曇り、遂に明け方29時半にはほぼ快晴。
スタンバイしていた45EDII で撮影しました。これまでのベストショットです。

2006.12.12.記



三脚の取り付け位置


miniBORGのネジに三脚を取り付けて撮影しているのですが
シャッターぶれと露出後のファインダー像の揺れが気になっていました。
それで15日16日朝に月を写した時は筒先シャッターとしました。


太陽の場合はシャッターが高速なので影響は少ないのですが、
今日の太陽撮影時に取り付け位置を変えてみました。
望遠鏡のネジ位置で取り付けるとシャッターが端になりブレの影響が大きいのですね。
カメラネジで三脚に取り付けるとminiBORGが長いので不安定なように見えるのですが
露出後のファインダー像は非常に安定していました。

次回、月の撮影時に筒先シャッターと比較してみようと思います。

2006.12.17.記



三脚の取り付け方

上の方法ではなんとなく不安感があります。
カメラとストロボを繋ぐブラケットを流用してみました。
ミニボーグの三脚ネジ部は乗っかっているだけですが、
ほとんどブレを感じません。筒先シャッターは不要となりました。


2007.1.3.記


ポタ赤に取り付けてみました

スバル星食連続撮影には赤道儀が便利ですので始めてピギーバック方式で
ミニボーグを高橋ポタ赤に取り付けてみました。
30年くらい前の機材と最新の鏡筒の合体です。
仰角が大きくなると筒とブラケットが離れますので紙を折って挟んであります。
結果は、月のページのGIFアニメとwmvファイルです。


2007.1.3.記


花火の撮影

EOSkissX2とminiBORG45EDIIでライブビュー機能を使い花火を撮影してみました。
宝塚花火大会となにわ淀川花火大会です。(宝塚:2枚の比較明合成)
自宅付近からですので、どちらも電線などの障害物があります。
特に後者は軟い三脚で普通に覗いてもブレブレの状態でしたので
ライブビューの効果が良くわかりました。
45EDII望遠セットは、手軽に455mmの撮影が出来ますので遠方からの花火に最適です。

〔宝塚花火大会〕2008.8.2.


〔なにわ淀川花火大会〕2008.8.9.


レデューサー

どこでも月の撮影ができるということで45EDIIを購入し、沢山の月齢を撮影しました。
昨年は家の前でLPS-V3フィルターを使って散光星雲を写したりしたのですが、そうすると 視野周辺の星像の収差が気になります。
クローズアップレンズAC3を入れると良化します。ACの焦点距離や挿入位置にもよるのでしょうが 光学知識に乏しい私としては歯がゆい思いです。
情報を集めると殆どの屈折望遠鏡は高額なものでも収差補正は必要で、これまで我慢していたレデューサーを 買い求めました。
0.85X DG 【7885】です。晴れたらテストする予定です。(2009.7.27.記)



十四夜連続撮影の中の1枚2009.11.09.


10月27日から連夜の撮影です。満月時は雲を通してでしたが、十四夜。
その中の1枚がこれです。クリックして現れる拡大画像は50%リサイズです。
(miniBORG45EDII+1.4Xテレコン+2Xテレプラス、EOSkissX2 SEO-SP2E WB:B9G9)

2009.11.14.記



撮影スタイル2009.11.28.


天頂近い月を撮影しました。
先日買ったNewKDSマウントIIですが垂直に固定されているバーのボルト2本を
1本にして傾けましたところ大変使いやすくなりました。
KDSII

2009.11.29.記



鏡筒バンド2020.03.08.


45EDII鏡筒のネジは早々にバカになり壊れました。
2010年5月に延長筒と鏡筒バンドに切り替えました。
それ以来あまり使ってなかったのですが久々に月を撮影しました。


月齢13.8 2020/03/08 20h19m(JST)
BORG 45EDII + BORG 1.4倍テレコンバーターDG
+Kenko テレプラス2X + Fujifilm X-T30
fl=910mm ISO:320 1/80sec.
固定撮影:44秒 電子シャッター290枚撮影
AS!3で128枚スタック Wavelet by RegiStax6
GIMP2.10で覆い焼きなど

2020.03.09.記



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